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杉山太一復活展を終えて

執筆者の写真: 小杉 治小杉 治




着物を作る。




生糸を買って、染めて、機に掛けて、織り上げる。時間も手間もとてつもなく掛かる仕事。力もいる。繊細さもいる。根気もいる。それは幅40cm、長さ13mの絹素材の生地に過ぎない。




たかが生地。




それでも70代、80代のベテラン職人に混じり今日も着物を作る。伝統の為、お金の為、家族の為、着物ファンの為。そうかもしれない。でもそうだとも言い切れない。



全く手探りだったモノ作りの世界がこの2年間でほんの少し光が差してきた。こんな着物も出来るかもしれない。こんな帯も作ってみたい。そう思えるようになった。



モノ作りは一人では何も出来ない。数十の工程に数十の職人達がいる。ベテラン職人の次元の違うプロの技術、仕事への姿勢、続けてきた自信と優しさ。それに触れてより着物が好きになった。




好きだから作りたい。

技を身に着けたい。




今は理由を探すことよりも一つでも多くの着物を形にしたいと思う。もう時間は限られているから。





鹿児島 着物織元      

隼人紬工房 杉山 太一



※来年2019年も新作着物を持って熊谷きものこすぎに来場予定ですどうぞお楽しみに

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